私は、盲導犬訓練士になりたいと思っていたので、犬のことを学べる学校に行きたいと思っていました。

部活でも、行きたい高校の話をよくするようになりました。莉亜ちゃんは、植物のことを学べる学校に行きたいと言っていました。残りのみんなは、偏差値がそこそこ高い学校をそれぞれ言っていました。

しかし、その中の一人が私に言いました。

「お前、頭悪いしろくな学校行けないんじゃね?」

頭が悪いのは事実ですが、そう言われたことはとても腹が立ち、「はあ!?」と言い返した記憶があります。

決めつけられるのが、本当に嫌でした。



そして、私はこの頃になると、部活に行くのが前より嫌になっていました。

部活が始まると、いつも悲しくなって泣いてしまうようになりました。

そんな私を、みんなは放っておいて練習を続けていました。その間、私はトイレや部室に篭ってずっと泣き続けました。

どうして悲しくなるのか、泣いてしまうのか、自分でも理解できませんでした。ただ泣いて、涙が治まるのを待つしかありませんでした。