今日は特別な日だからと気合いを込めてくくったポニーテールが、春風に揺られる。真新しい制服はまだ慣れていないし、似合っていないような気もするけれど…。
相当な田舎だけれど大好きなこの町を、自転車で駆けていく。
坂を下ると、目の前に広がる田園。
ひとつひとつの植物も暖かい風に揺られながら太陽の光を受け、輝いている。
新鮮な空気を吸い込み、さらに駆けて少しすると、私を待つショートカットの人物の姿が見えた。
「那々美!」
「もー、来るのちょっと遅いよ?ほら、早く行こ!」
小学生時代からの親友、菅田那々美。
美人でしっかり者の那々美は、自慢の友達だ。
私は平々凡々なただの女子、海川美春。
今日は、地元の櫻木高校の入学式。
新しい事にとにかく興味津々な私は、朝からテンションMAX。そんな私を落ち着かせながら、ふたり並んで、並木道を抜けていく。
相当な田舎だけれど大好きなこの町を、自転車で駆けていく。
坂を下ると、目の前に広がる田園。
ひとつひとつの植物も暖かい風に揺られながら太陽の光を受け、輝いている。
新鮮な空気を吸い込み、さらに駆けて少しすると、私を待つショートカットの人物の姿が見えた。
「那々美!」
「もー、来るのちょっと遅いよ?ほら、早く行こ!」
小学生時代からの親友、菅田那々美。
美人でしっかり者の那々美は、自慢の友達だ。
私は平々凡々なただの女子、海川美春。
今日は、地元の櫻木高校の入学式。
新しい事にとにかく興味津々な私は、朝からテンションMAX。そんな私を落ち着かせながら、ふたり並んで、並木道を抜けていく。