七つだけ叶えてあげる



「・・・あたし用事思い出したからかえるね。」



あたしは走った。



「彩実!?」


後ろで信一が呼んでいた。




こんなにも遠いって実感した。


もう信一は菜音しか見ていないんだ。


あたしなんて眼中にないんだ。


涙が一筋頬を伝った。