「えー」


花音は猫背になり体全体にやる気を失っているように見える。



もちろん顔の筋肉を使う力も残っていないのか無表情である。



「頑張ろ!」



結衣が花音の腕に自分の腕を絡め、元気よく言った。



2人は花音をふるいたたせようと必死だ。


「わかったわよ...」


そう言うと花音は手すりと結衣を頼りにしながら一段一段階段を上がり始めた。



〈みんなside終了〉