そして彼女は腐女子である。 彼女の手には同人誌が。 名探偵の少年が活躍する某漫画のものであった。 がっつりBL。 表紙には大きくR18の文字が。 「読むけど、思いっきりRついてるよ?」 「そんなの気にしなくていいって」 と花音は私に同人誌を差し出した。 「え、どうやって手に入れたの?」 「お母さんに買ってもらった」 花音は少し自慢げに言った。