君と一緒に次の世界へ。

「きみ、自殺した子でしょ?」

ん?なんで私が自殺してるの知ってんだろう?

神様?天使?分からない…。

「は、はいそうですけど…」

「やっぱりかー、なんで自殺したのさ」

「えーと、いじめ?」

「でたー、そういう人ね、」

(そういう人ね、って何よ。)

「どういうこと?あなたは誰?そしてここはどこ?」

「死んだ人は白い世界に行く、つまりここは天国でも、地獄の世界でもない」

「白い世界…?」

「そうそう、白い世界」

「君には今から大事な話をするからよーく、聞いておくようにね」

男の子は言った。

白い世界…。天国でも、地獄でもない世界。

まだ理解できない。

「…で、分かった?」

「あ、ん?ごめん、聞いてなかった」

「もー!!!大事な話って言ったでしょ?!ちゃんと聞いててよね!」

「ごめん…なさい。」

「はぁー」

男の子がため息をつく。

「もう一度言うからね!」

「死んだ人は天国か地獄か選べるんだよ。」

(へぇー、選べるんだ…)

「んで、君はどっちに行くか決めてるかな?」

「いやいや、そんな急に言われても…」

「選べ」って言われても、誰だって地獄は行きたくないはずだし、天国しかないよね…??

それより、何この男の子すごい顔が整ってる…。

イケメン…カッコイイ…。

惚れてしまいそうな顔をしている。

「選べって言われてもあたしは絶対天国行くでしょ、誰だって地獄は行きたくないでしょ!」

私は言った。

続く…次の話が投稿されるのは5月8日

楽しみにしてくれると嬉しいな…笑