身代わり令嬢に終わらない口づけを

「っくそ!」

「所詮家を継げない公爵崩れだろ」

「○○の××が!」

 口汚くののしる男たちを睨みつけたあと、レオンはローズに向き直って言った。


「けがはないか?」

「はい。あの……」

「なんだ」

「申し訳ございません……」

 レオンの誘いを断っておきながら、こうして出てきたことがばれてしまった。これでは言い訳のしようもなく、気まずいことこのうえない。

 うなだれるローズに、レオンは言った。