身代わり令嬢に終わらない口づけを

「おとなしくしてればお前だって気持ちよくなれるからさ。俺たちけっこう……」

「何をしている」

 その時、低い声が割り込んだ。ローズは振り向いて、そこにいた人物に目を瞠った。

「レオン……様……」

「お前たち、この女性に何か用か」

 鬼気迫る表情で言われて、男たちがひるむ。


「お前も、この女を狙ってたのか?」

「俺たちが先に見つけたんだ。関係ない奴はひっこんでろよ!」

「関係なくはない」

 言いながら、レオンはローズを掴んでいた男の腕を取って思い切りねじ上げた。

「い、いててててて!」

「彼女は、俺の妻だ」

「つ、妻?」

「適当な嘘つくなよ! やっちまえ!」