身代わり令嬢に終わらない口づけを

「ただ、これを見つけた時、小さくて華やかで……お前みたいな花だと思った。だから、見せてやりたくて……」

 驚いて見上げたレオンの横顔は、真っ赤に染まっていた。つられてローズも赤くなる。

(本当にもう、この方は……!)


「あ、あの、それでこのお花、食べることもできるのですよ!」

「なに、食用なのか?」

「もちろん種類にもよりますが、宮廷料理などではよく飾りなどにも使われて……」

「そ、それで見たことがあると思ったのか」

 照れ隠しに口にした話だったが、レオンも同じように思ったのかぎこちなくのってくる。