南の島のヤパパ



「さあ着いた。ここにいる皆はぼくらの家族さ」


そこには、何千、何万、何億の星たちがいました。


遠くから見ていたお月様も


今はすぐ近くにいます。


「君はもう、寂しくないよ。


だって、こんなに仲間がいるんだから」


一番小さな星が、言いました。


もう、わたしは一人じゃない。


そうか、一人じゃないんだ。


「もう泣くことはないよ。


ここは悲しいことも苦しいこともない世界だから」


小さな星はくるくる踊り出しました。


「だから、踊ろうよ。ここは楽しい場所だよ」


わたしは小さな星の真似をして


くるくる踊りました。


とても楽しい時間でした。


今まで感じていた寂しさも、孤独も、


どこかへ飛んでいってしまいました。


しかし、


わたしは何となく分かってしまったのです。


二度と、あの南の島に戻ることはできない、


二度と、かもめさんにも、


島影の国のあの男の子にも


会えないということを。