未来の約束

「・・・目立つ」

「今優先するのは、そんなことじゃねぇ」


そしてそのまま、樋口はあたしのことを病院へと運んだ。

激しい頭痛は、いつの間にか止んだが、見慣れた無機質な白い天井のせいで気が滅入る。

盛大なため息を漏らした時、カーテンが開く。


「起きてたか。で、体調は?」

「頭痛は、なくなった」

「そうか。前回の検査結果を見たが、特に異常は見られなかった。たぶん、一時的なものだ」


・・・一時的なもの。


「何かあったか?」

「別に、何も。ただ・・・」

「どした?」


樋口に話そうか悩んだが、自分でも状況を把握できてないことをうまく伝える自信がなかった。


「いや。何でもない」

「そうか。何かあったら、なるべく言ってくれ。それと今日は、念のために入院しろ」


仕方ない、か。