「ごめん。まだ終わりそうにない」

「いいよ。付き合う・・・」

「松岡さん、自分の仕事終わったなら帰ってもいいよ」


花音の言葉を遮り、桐島が言う。


「まだ廣木の仕事が終わらないので、残りますよ」

「俺もまだまだかかりそうだから、最後は俺が締めるし」


花音は、あたしの様子を伺う。


「あたしもそう遅くなるわけじゃないから、先に上がっていいよ」

「でも・・・」

「大丈夫だから」


そう言うと、花音は渋々帰っていった。

花音のことを見送り、再び仕事を再開しようとしていると・・・


「これは、俺がやる」


書類を半分持っていく。


「自分の仕事、あるんじゃないんですか」

「終わった」


は?

じゃ、残る意味ないじゃん。