未来の約束

「なぁ。賭けねぇ?」


賭け?


「俺が諦めるのが先か、お前が落ちるのが先か。俺は負ける気なんてしねぇけど」

「それ、桐島さんにとってメリットってありますか?」

「もちろん。お前を繋ぎ止める理由になる」


それは「メリット」と呼べるものなのだろうか?


「で、乗ってくれんの?まぁ、拒否権なんてねぇけど」


聞いといて、それってどうなの?


「あたしも、負ける気なんてないですから」


どこか嬉しそうに、桐島は悪戯な笑みを浮かべた。


「交渉成立」


そう言うと、握手を求めるように手を差し出される。

なので、その手に自分の手を重ねた。


「絶対落とすから、覚悟しとけよ」


挑発的な熱い瞳に、またあたしは少しだけ期待してしまった。