「お前の病気は完治してる。ただ再発の恐れがあるだけだ。でもそれは、いつ病気なるかわからない他の奴らと同じだろ」
樋口の言葉は、強ち間違っていない。
でも・・・
「同じかも知れないけど、対等じゃない。あたしは生きてる代償を、ちゃんと支払った」
「だからと言って、それが幸せになれねぇ理由にはならねぇ。それは、ただの言い訳だ。すべてを知られて拒絶されたり、同情されるのが嫌なだけだろ」
「・・・悪い?」
完全に、あたしの開き直りだ。
「悪くねぇよ。お前は、何も悪くねぇ。ただ俺は、お前に幸せになって欲しい。美香の分も」
・・・ズルい。
そこで美香さんの名を出すのは、ズル過ぎるよ。
樋口の言葉は、強ち間違っていない。
でも・・・
「同じかも知れないけど、対等じゃない。あたしは生きてる代償を、ちゃんと支払った」
「だからと言って、それが幸せになれねぇ理由にはならねぇ。それは、ただの言い訳だ。すべてを知られて拒絶されたり、同情されるのが嫌なだけだろ」
「・・・悪い?」
完全に、あたしの開き直りだ。
「悪くねぇよ。お前は、何も悪くねぇ。ただ俺は、お前に幸せになって欲しい。美香の分も」
・・・ズルい。
そこで美香さんの名を出すのは、ズル過ぎるよ。



