「ねぇ、戦友よ。美香(みか)さんと結婚したこと、後悔・・・」
「してねぇよ。一度も」
言葉を遮り、樋口は言い切る。
「美香さん、幸せだっただろうね」
「お前にも、幸せになる権利はある」
権利があっても・・・
「あたしには、幸せになる価値がない」
「お前、昔からそういうとこ変わんねぇな。気が強い癖して、自分に自信なさすぎ」
「気が強いのと自信がないのは、別の話でしょ」
樋口は、盛大なため息つく。
「そう言うなら「病気だから、幸せになれねぇ」って言うお前の価値観も間違いだろ」
「別に、そんな風に思ってないし」
「どうだか」
樋口は疑いの視線を向けてくるので、都合が悪くなる。
「してねぇよ。一度も」
言葉を遮り、樋口は言い切る。
「美香さん、幸せだっただろうね」
「お前にも、幸せになる権利はある」
権利があっても・・・
「あたしには、幸せになる価値がない」
「お前、昔からそういうとこ変わんねぇな。気が強い癖して、自分に自信なさすぎ」
「気が強いのと自信がないのは、別の話でしょ」
樋口は、盛大なため息つく。
「そう言うなら「病気だから、幸せになれねぇ」って言うお前の価値観も間違いだろ」
「別に、そんな風に思ってないし」
「どうだか」
樋口は疑いの視線を向けてくるので、都合が悪くなる。



