未来の約束

朝を迎え、会社へ向かう。

仕事に終われ、昼が過ぎる。

つかの間の休息を取り、また仕事へと戻る。


「何事?」


一緒に休憩から戻ってきた花音が、騒がしい事務所の異変に、近くにいた社員に尋ねる。


「何か、本社のお偉いさんがいらっしゃったみたいです」

「珍しいね」


花音たちの会話を聞き流し、自分の席に着くと、ふと浩太と目が合った。


「廣木。ちょっと良いか?」


何?

不思議に思いながら、社内での浩太は上司。

呼ばれたからには、行かないわけにはいかない。


「何でしょうか?」

「本社からわざわざ常務が来てる」


常務?

浩太の視線の先を辿ると、この場に似つかわない人がいる。


「お前、何かやらかしたのか?」

「いえ、特には」

「そうか。何の用かはわからないが、常務がお待ちだ」


勝手来て、待たれてもね。