未来の約束

「ねぇ、美和。忘れようと思ってるうちは、忘れられない。でもいつか、全部過去になるよ」

「過去って、清算できると思う?」

「できるよ。ちゃんと向き合ったら」


花音は安心させるように、笑みを見せる。


「とりあえず、新しい恋を見つけよう」

「何それ」

「過去の恋を癒すのは、新しい恋しかないの」


何、その根拠もない理論。

そこは、スルーしておこう。

そして、あたし達は再び仕事へと戻った。


「お疲れ」


定時を過ぎた頃、珍しい人間が顔を出す。


「どうした、高橋」

「いや、特に用はねぇよ。強いて言うなら、松岡と廣木に虐められてないか見に来た」


高橋は、あたし達に意味ありげな視線を送る。