未来の約束

「よく、そんなこと言えるね。美香さんが病気になってから、親らしいこともしてこなかったくせに」

「美和。言い過ぎだ」

「悪いのは、あたし?裏切ったのは、そっちでしょ」


酷く傷ついたような顔をする樋口に、何も感じない。


「美香さんは良いよね。羨ましいよ。あの時手術なんてしないで、あたしもサッサッと死ねば良かった」


__パチンッ__


叩かれた頬が、ジンジンッと熱を上げる。


「・・・すまない」


人のことを叩いておいて、お父さんは酷く傷付いたような顔をし、謝罪の言葉を口にする。


「でも、美和・・・」

「聞きたくない」


あたしはキツく、睨み付ける。


「安心して、もう来ないから」


そう言い捨て、あたしは実家を後にした。