未来の約束

「・・・久しぶり」


無愛想に一言口にし、部屋の中へと入る。


「母さん。今買い物に行ってて、もうすぐ戻ると思うから」


誰も聞いていないのに、お父さんがそんなことを言う。


「元気でやってるか?」

「それなりに」

「そうか。元気なら、それで良い」


お父さんは、穏やかな笑みを浮かべる。


「仕事も忙しいだろ?」


仕事のことなんて、直接聞かなくても知っているくせに。

働いている場所は違えど、お父さんとあたしは同じ会社で働いてる。

それに、お父さんはそれなりのお偉いさんだ。

大学中退のあたしが今の会社に入社できたのも、お父さんの地位のおかげだ。

感謝なんてしないけど・・・