未来の約束

なのに、なんで?


「ねぇ、なんで?」

「何のことだよ」

「なんで、首突っ込むの?」

「気に触ったか?」


別に、そう言うわけじゃない。

ただ、純粋に気になっただけだ。


「別に」

「そうか。俺も、深い意味があるわけじゃねぇよ。ただお前は、美香の家族だから」

「だから、何?」


言っている意味がわからず、樋口の顔を見る。


「美香の家族は、俺の家族でもある。だから美香の分もみんなには笑ってて欲しいし、幸せであって欲しい」

「いつから、そんな偽善者になって訳?」

「好きなように言え。ただ、ちゃんと覚えておけ」


赤信号で止まると、樋口は真っ直ぐにこちらを見る。