未来の約束

「いつか、会えるかなぁ?」

「お前が望むなら、いつでも連れっててやるよ」


浩太の言葉に、曖昧な笑みを浮かべた。

それから少しして、浩太に自宅まで送ってもらう。

部屋に着き、一人になると考えてしまう。

樋口の誘いをなぜ、ちゃんと断らなかったのだろう。

後悔の念が日に日に、大きくなるばかり・・・

顔を出したら、サッサッと帰ろう。

どうせ、長く居られても困るだろうし。

さっき別れたばかりだというのに、何故か無性に浩太に会いたくなった。

浩太と一緒にいると、不思議と心が穏やかでいられる。

仕事で忙しい日常も、病気で沈む現実も、浩太と居るときだけは忘れられる。

でも、あたしはまだ・・・何も知らなかったんだ。