「お袋に過保護な親父と、少し抜けてるお袋。後4つ上の兄貴と、1つ下に弟がいる」

「へぇ。今年はいつ帰るの?」

「決めてなかったけど、明日お前も帰るなら、俺も顔出してこようかな」


好きなとき、いつでも帰れる場所がある浩太が少しだけ羨ましかった。


「今度、お前も一緒に帰る?」

「え?」

「嫌ならいいけど」


嫌じゃないけど・・・


「驚くんじゃない?」

「かもな。確実にお袋は、パニクるだろうな」


クスッと笑みを溢す浩太は、家族と良好な関係なのだろう。


「楽しそうだね」

「お袋、変わってんだよ」


浩太にそんな顔をさせるってことは、きっと良いお母さんなのだろう。