未来の約束

この前といい、今日といい、余計なことを・・・

桐島の言葉に、花音はあたしの様子を伺う。

・・・言えるわけないじゃん。

それでなくても、みんな1秒でも早く帰りたいのに。


「・・・たまには、早く上がって。そう、遅くならないと思うし」

「大丈夫?」

「うん。大丈夫」


仕事のことは・・・


「なら、お先。お疲れ」


「お疲れ~」と言いながら、帰るな!と願っているあたしのことなんて、花音は知るよしもないだろう。

とりあえず終わらせなきゃ変えれないし、サッサッと仕事を片付けよう。

そう思い、パソコンに向き合う。

あまりに没頭していたせいで、隣の席に桐島が来ていたことすら気づかなかった。