記憶の欠片

写真に写ってるのは私と…誰だっけ?
私…昨日、何してたんだろう?

ガラッ

「華、おはよう!」

制服着てる。しかも私が通ってる学校の…。
どうして?あなたは…誰?

「…華、大丈夫か?」

スッ

「具合でも、悪いのか?」

ビクッ

「っ!!!」

パシッ

「触らないで!!!」

「えっ…っ!?」

「はぁはぁ…はっ…!」

「…は、な…?」

ドクンドクン

誰なの?わからない。
何で私のこと知ってるの?
何で私のこと…華って呼ぶの?何で?どうして?
私のこと…っ!

「華…もしかして…」

ビクッ

「…っ!?」

怖いっ!この人が…!

ガタガタガタガタ

「…俺のこと…忘れたんだな…お前」

ドクン

忘れ…た?私が…あなたを?

「誰…なの?」

覚えて、ない…!わからない!

「…俺は、美崎大気。華と同じクラスだよ。よろしくね」

「美崎…大気、君…?」

私と…同じクラスの……。
美崎大気、君。よし、覚えた!
だから知ってったんだ、私のこと…。

「五十嵐…華、です。よろしくお願いします。」

ペコッ

「うん…」

?どうか…したのかな?

「じゃあ、俺学校行くね!」

「…行ってらっしゃい…」

「うん…行ってきます」

パタンッ

わからない。何かが引っかかる。
だけどそれが何かはわからない。
思い出したいのに思い出せない。

「…美崎君」

あなたは…何者なの?