──ひとまず三人は道から外れ、森の中に身を潜める。倒木に腰を掛け、落ち着いたところでジルファリドが口を開いた。
「貴殿も罪人(とがびと)であるのだな」
「貴殿だなんて、仰々しいな」
初めて言われてユタは照れたのか頭をかく。ジルファリドはそれに柔らかに笑い、ツムに目を配る。
「すまない。貴殿ら罪人が、王女暗殺の濡れ衣を着せられたにも拘わらず。さらなる重圧に苦しめられていると解っていて、私はどうすることもできなかった」
「待てよ。濡れ衣って、どういうことだ」
一体、何があったんだ。
「僕はあのとき、まだ小さかったから。よくは覚えてないんだ」
ツムも知りたいと身を乗り出す。
「殺されそうになったことは、覚えておいでか」
「うん」
「あれは、罪人の行いだと言われているが、本当は違うのだ」
王室の庭で賢者といた王女に襲いかかったのは罪人ではなく、野盗だった。



