泣き崩れる私を優しく包み込む。

その骨ばった手。服の匂い。

知ってるよ。だって私の大好きな人だもん。

「佳奈…ごめん、今まで」

ゆっくりと抱き上げ、ソファに座らされる。

「…うぅ…も…避けないで……」

「ごめん…ほら…泣かないでよ…
よしよし」

子供みたいに慰められる私。

「せんせ…!」

先生に勢いよく抱きつく。

「おわっ!?お〜…よしよし。ごめんな」