「大丈夫…あ…イッ…」 倒れている体を起こそうと手を床に置いた 瞬間手に痛みが走る。 「お前…手、捻った?って… 怪我してるじゃん!!」 手を見ると手の甲から血が出ていた。 それに、手首が普通は回る方向に回らない。 「定規が落ちてきて、切ったか…。 ちょっと待て…」 先生は自分のズボンのポケットから ハンカチを取り出す。 「手、貸して?」 恐る恐る手を挙げ先生の手に掴まれる。