「俺じゃダメなの?」


''俺 じ ゃ ダ メ な の ?''


「それってどういう…」


待って。


待って待って待って!!


そんなことを言われたら、期待してしまう…。


「だから…。」


そう言って、私をぎゅっと抱き寄せた。


「俺じゃぁ…律花の好きな人にはなれない?」


「…で、も…。」


私は震える声で呟いた。


「なに?」