妄想少女とギャップ王子



「い、いやいやいや!違う!!」


「じゃぁマジで誰なわけ?」


そ、それは…。


「言えねぇような相手なの?」


「そりゃ、もう…。私となんか絶対釣り合わないし。」


「それ、どんなイケメンだよ。」


どんなって…目の前にいます…。


とは言えなくて、私は黙り込んでいた。



「なぁ…」


そう言われて目を見るとドキドキと心臓が高鳴る。


真剣な眼差しに視線が逸らせない…。