妄想少女とギャップ王子



も、もしかして幽霊!?


「とにかく行くぞ。」


そう言っていつもより荒く強く握られた手が少し痛い。



もう、だいぶ遠くまできたのかな。


花火の音が、小さく聞こえる。


蒼真、河川敷で足を止めた。


「なんでも感でもついて行くな!それとも、あいつがお前の好きな相手なのかよ!」


「ご、ごめんなさ……へ??」


私は頭を下げたが、驚いて私は顔をあげた。


「は?…なに。マジなわけ?」