妄想少女とギャップ王子



「てか、今日なんか雰囲気違うな。」


「これ、花ちゃんがしてくれたの!」


私たちは神社に向かいながら、そんな話をしていた。


「へ〜、器用だな。」


「美容師になりたいんだって。」


私がニコッと笑いかけると、勢いよく顔を逸らした。


「そっか。」


「う、うん。」


どうしたんだろ。


やっぱりこの前のこと、まだ怒ってるのかな…。


そんなことを考えてソワソワしてしまう。