そんな気まずい雰囲気のまま、私たちは別れた。



「ねぇ、阿久津くんと何かにあった?」


帰り道、花ちゃんにふとそんなことを言われた。


花ちゃんに言おうか…言うまいか…。


でも花ちゃんになら…。


私は花ちゃんに話した。


私が蒼真のことを好きなこと。


海で妄想していて本人に向かって好きって言ってしまったこと。


何故だか分からないが、蒼真の機嫌が悪くなったこと。