まだいんのかな。


俺は考えるより先に、足が動いていた。



ーーガラガラ


図書室のうるせぇドアを開けた。


いつも祖川さんが座っている受付カウンターの椅子には、祖川さんの姿は無かった。


クソッ…遅かったか…。


俺は何となく、図書室を歩きまわった。


すると近くからスゥスゥと寝息が聞こえてくる。


こっちは…俺がいつも寝てた…


…?


こいつ誰?