妄想少女とギャップ王子



その3日後、学校に着くまではパラパラと降っていた雨が…急に大粒の雨になって降り出した。


子猫のことが心配で、1時限も受けずに早退した。


「猫ちゃん、私のお家おいでよ!」


子猫の元に駆けつけた時には、既に祖川さんが居て…


よっぽど嬉しかったのか、子猫は祖川さんの顔をぺろぺろと舐めていた。


その時の祖川さんの顔が忘れられない。


あの笑顔が、他の誰よりも綺麗だった。