【阿久津 蒼真side】


俺はあの日から1人の女の子のことが気になって仕方なかった。


公園で迷子の子供を助けてた…あの祖川 律花。


最初は気にもとめなかった。


同じ学校のやつだなー。くらい。


でも、アイツはことある事に…


「おばあちゃん、大丈夫?荷物もつよ!」

「風船が飛んでっちゃったの?
じゃぁ、お姉ちゃんが貰ってきてあげるね!」

「あの…なにかお探しですか?」

「じ、陣痛!?すぐタクシーを呼びますね!」