妄想少女とギャップ王子



集中出来ないってばぁ〜。


私は集中のできないまま、貸出期日を過ぎている人の名前をプリントにまとめた。




✱ ✱ ✱ ✱ ✱ ✱ ✱


「阿久津くん、私帰るけど…」


そう言うと阿久津くんも席を立った。


「俺も帰る。」


「そっか!じゃぁまた明日ね!」


私は手を振ってそう言った。


「一緒に帰るって選択肢は与えてくれないの?」


へ!?


一緒に帰る…?