妄想少女とギャップ王子



昨日、阿久津くんが眠いっていた本棚の辺りへそーっと足を運んだ。


…。


良かった…今日は居ない。



そう思って、受付カウンターの椅子に座ると…図書室の扉が開いた。


「あ、やっぱり居た。」


ひぃ!!


「あ、阿久津くん…。」


私は昨日のことを思い出して、顔を下に向けた。


「男子は?」


「あ、嫌、仕事そんなにないし…来たことないですね…。