囲まれている阿久津くんは人を分けるように教室に入ってきた。


ーーバチッ


め…があっちゃったよおおおおお…。


私に向かって歩いてくる阿久津くん…。


「おはよ。」


へ…?


また…妄想ですか?


「り、律花ちゃん!!声かけられてるよ!!!」


「ち、違う違う!妄想だよ!!」


「違うし。」


不機嫌そうな阿久津くんが、私を見る。