聞き返して首を傾げた阿久津くん。



「早く言わないとこのまま顔近づけてキスするけどいいの?」


いいのって…。


「おってなに?」


ダメじゃん!!


妄想じゃん!!!!


「あ、あの…お…お腹空いたので帰ります!」


私はそれだけ言って立ち上がろうとすると、グイッと腕を引かれ…壁…ドン。


違う違う違う!!


これはきっと妄想だ!!!


そう思って頬っぺをひねったら、痛くて涙が出そうになる。