妄想少女とギャップ王子



「律花、大丈夫か?」


「だ、大丈…夫。」


「嘘つき。俺の前では甘えて?」


うぅ…優じぃ…。


「そ…まぁ…。」


私は人のあまり来ない教室で、蒼真にギュッと抱きついた。


「アイツとなんかあったの?」


…。


言いたくない…。


虐められていましたなんて…。


引かれたら嫌だ…。


軽蔑されたら…。


「言いたくない?」


私はコクリッと頷いた。