妄想少女とギャップ王子



私がビクッと反応すると、花ちゃんが駆け寄ってくる。


「立花さ…」


「律花、来て。」


そう言って私を教室から連れ出したのは…


蒼真だった。


花ちゃん…!


駆け寄ってきてくれてた花ちゃんを置いて行くのは…と振り返ってみると、安心した顔で自分の席へ戻る花ちゃん。



「チッ。1年見ない間に生意気になっちゃって…。」


そんな言葉を聞いていたのは花ちゃんだけだった。