妄想少女とギャップ王子



その言葉を無視して、花ちゃんは先生に話す。


「空いてる席にしてください。」


「だがな…。知り合いが居た方が…」


「空いてる席にしてください!!」


二度そう言うと、諦めたように先生は空いてる席を指定した。


嫌でも思い出す…。


あの中学の時を。



HR終わりのチャイムと同時に、私の元へ駆け寄ってきた花音ちゃん。


「律花ちゃ〜ん。ちょっといい〜?」