妄想少女とギャップ王子



「じゃぁ、知り合いのよしみで、祖川の…」


「ふざけないで!!」


多分柴崎先生は私の隣と言おうとしたのだろう…。


でも…、ガタンッと立ち上がって声を荒らげたのは…


「花…ちゃん…。」


紛れもない花ちゃんだった。


「お、おい、どうした?高尾。」


そう柴崎先生の呼びかけに反応した、花音ちゃん。


「高尾…。へぇ〜、高尾さんも同じクラスだったんだねぇ〜。よろしくね!」


ニコッと笑った花音ちゃん。