裏切り者

~~昔話~~

これはある1人の女の子のお話よ。

その子には、父も、母も、物心ついた時には、もう既にいなかったの。

何故なら、その子がまだ産まれて間もない時に、事故に巻き込まれて死んでしまったから。

その子は、祖父母に育てられた。

父方の方ね。

祖父母はとても優しい人だったの。

その子も充実した生活を送っていた。

だけど、祖父母が死んでしまった。

病気がちだったし、何より高齢だったの。

その子は母親の妹、つまり叔母さんの所で引き取って貰える事になったの。

その子は、引っ越しした。

叔母さんの家はそこからとっても遠かった。

小学1年生の時だった。

その子は、地元の公立の小学校に入学した。

入学式、彼女は友達ができるか不安だった。

だからその子は、声をかけたの。

隣に座っていた女の子に。

彼女の名前は、横沢真菜(よこさわ まな)

そう、あなたの事よ。

その子は真菜と親しくなった。

同じ名前だったこともあるが、馬があったからだ。

小学3年生の時だ。

夏休み中、私はお墓参りに行く為に地元に帰った。

その子は真菜にお揃いの、キーホルダーを買った。

真菜は笑顔だったよ。

私もつられて笑顔になった。

その次の日、雨が降った。

そして、その次の日、私は帰り道でみてしまったんだ。

その日は、真菜は菜結子達と一緒に帰った。

私は、1人帰っていると、4人を見たんだ。

4人は何かを踏んずけていた。

実は4人が去った後、その子は踏んずけられた物を見たんだ。

それは、お土産のキーホルダーだった。

泥にまみれたキーホルダー。

これが菜結子達3人だったら、先生に言って終わりだったかもしれない。

だが、踏んずけていた中には、真菜がいた。

その子は失望したよ。

悲しすぎて、涙さえでなかった。

その子はね、結局泣かなかった。

泣いたって意味がない。

私はいつか、真菜に、復讐する。

私の気持ちを、苦しみを味合わせるために…