次の日、昼休みに屋上へいっても彼女はいなかった。

予鈴が鳴る前ギリギリまで待っていたのに、彼女は来なかった。

裏切られた。

明日も行くって言ったのに、来てくれると思ったのに。

あの時と一緒だ。

そうだと思っていても、そうだと言っていても、裏切る。

やっぱりやらなきゃ。

私の中にある怒りが膨れ上がる。

だって、あなたは知らないんだから。

裏切られた人の気持ちが。

どうしようもない怒りが、どんなに苦しいのか。

裏切りは連鎖する。

それはまるで食物連鎖。

それはまるで人間そのもの。

それは自覚ができないもの。

それは悲しい事。

これは私の復讐。

裏切って、裏切られた私のお話。

主人公は私。

■■じゃない。

あの子は脇役だ。

スポットライトが当たるステージで、最高の場所で、私は…

いじめ?復讐?そんなの関係ない。

私が主人公。

私のための、私だけのステージで、最高の復讐劇を。