裏切り者

「あぁ!」

はぁはぁという息が響く部屋。

ここが自分の部屋だという事にきずくのに、何秒かかかった。

夢か...

安心感が胸に広がる。

あの夢はなんだったのかな?

マナの目、あいつらの甘ったるい声。

全部鮮明に覚えている。

びっしょりとかいた汗が、どれだけうなされていたかが分かる。

怖かった。

マナの目が。

私を否定しているようで。

やっと、生きる意味を見つけた私を。

バカだな、私。

何を考えているんだ。

マナが裏切る訳ないのに。

だって、マナは私にとって生きる意味を与えてくれた人。

そんな人を疑うのは良くない事だ。

部屋の時計は、4時。

まだ寝れる。

私はまたベットに潜った。