裏切り者

『アハハハ』

『バカじゃない、あんたに私達を殺せると思った?』

私を見下してそう言いながらあざ笑う5人。

5人の間から、マナが見える。

『マナ!』

私は、藁をつかむような思いで、マナを呼ぶ。

でも、マナはまるで私の声なんて聞こえないかのように、反応してくれない。

『ねぇ、マナ...』

『うるさいなぁ』

やっと反応してくれたマナは、まるで私が汚物であるかのような目を向ける。

『マ...マナ?』

そんな反応のマナに、私は困惑を隠せない。

『私は、あなたの事なんて、大っ嫌いだから。』

一瞬、何を言っているのか分からなかった。

マナ、あなたは私の事を裏切るの?

私の事を分かってくれるのは、あなただけだと思っていたのに。

『ふっ...』

私の口から漏れるのは、笑い声。

『アハハハハハハハハハ』

壊れたように笑う私を、皆は気味が悪そうに見ていた。