裏切り者

キーンコーンカーンコーン

4限目の終了を告げるチャイムが鳴り、私はあいつらが来ない内に、弁当箱を持って屋上へ向かった。

急ぎ足で行ったからか、あいつらと会わずに屋上へ行けた。

屋上では、マナがすでに来て、昨日と同じ場所に座っていた。

私も、昨日と同じようにマナの隣に座る。

「じゃ、食べながら話すわね。」

そう言い、早速おにぎりを食べ始める。

私も、久しぶりの昼食を食べる。

「まず、やるべき事をいうわね。」

彼女は器用に食べるとしゃべるを、両立させながら、私に説明してくれた。

マナの話しをまとめてみると、私のやるべき事は2つ。

情報収集とマナへの指示。

マナへの指示に関して言えば、何をしてほしいだとか、いつ頃決行したいだとかで、基本的にマナは自分で行動するらしい。

どんな情報でもいいが、できるだけ信用を失う様な物がいい。

だったら、沢山ある。

あいつらには、"いじめ"という、非人道的な秘密がある。

証拠を集め、言い逃れが出来ない様な状況へ持ち込む。

それに、私の親は、仕事で中々帰って来ない。

多少遅くまでなら、行動出来る。

親が自分達の事だけで精一杯で、良かった。

連絡先を交換し、明日会う約束をして、私達は解散した。

家に帰ったらどこかに埋まってあるスマホを、発掘しなければならない。

教室へ戻り、私は脳内会議を開始した。

議題はもちろん今後の方針について。

今知っている情報は、あいつらが私をいじめていること、菜結子、美琴、雛の家と家族情報。

他の2人...弥生と杏奈については情報が全くない。

ということは、まずは2人の家を調べよう。

今日、1度家に帰り、私服に着替える。

部活をやっている杏奈と弥生は、おそらく一緒に出てくるはず。

その後をつけ、今日は杏奈、明日は弥生の家を調べる。

よし、作戦は固まった。

後は実行するだけだ。

学校が終わるのが、待ちどうしい。