裏切り者

「ねぇねぇ、邪魔なんだけど~」

朝から甘ったるい声が、頭上から聞こえる。

もはや、恒例となった廊下でぶつかる事。

昨日までなら、泣きたくなったかもしれない。

でも、今日は違う。

私がこいつらを殺す、そう思うと、何だか気持ちが楽になる。

いつもみたいに罵られたりしても、後でこいつらが言われると思うと、面白くて、笑いそうになる。

そうだ、こいつらに言われたこと全部言いふらそう。

それがいい。

私は十分耐えたから。

こいつらはどんな顔をすらだろう?

いじめた奴に同じ事を言われたら、こいつらはどんな行動をするんだろう?

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り、あいつらは自分達の教室へ帰っていった。

私も、自分の教室へ行く。

その時の足は、やや、スキップ気味だった。