例えばTwitterやインスタの投稿を


スクロールしながら見ていた時。


華やかなカップルのツーショット、
おいしそうなランチの写真、
大勢で撮った集合写真………。


皆、わたしとは違って充実した


人生を過ごしている。


それなのに…………
毎日暇なわたしって………


毎日楽しそうな友人と


今の自分を比べて落ち込んでしまう。


だが、そんなことは


宇宙に比べれば何でもない


『明日、小惑星が降ってきて


地球は滅亡するでしょう』


各国に駆け巡る、今世紀最後にして


最悪のニュース。


その時の全人類の絶望に比べれば、


マイクロ単位並にちっぽけだ。




例えば、職場のこわーい上司。


仕事でミスを重ねれば重ねるほど、


機嫌はどんどん悪くなり、


口調も徐々にキツくなってくる。


『この前も○○って言ったよね?』
『そういうやり方、やめてくれる?』


超怖い。一触即発の大ピンチ。


神経をすり減らして顔色を伺い、


仕事終わりはへろへろ。


でも、そんな怖い鬼上司も


宇宙のなかでは小さな存在にすぎない。


光さえも逃れられないという


ブラックホール。


大きな星だって飲み込んでしまう。


宇宙レベルで考えてみたら


機嫌の悪い上司よりも


断然ブラックホールのほうが怖い。




例えば、仕事の仲間の


自分の悪口が


偶然聞こえてきてしまった時。


「あいつ、全然仕事できないよな」
「ミスばかりして、いつもオレの足を引っ張るんだ」


分かりきったように言っちゃって、


何だあいつ。


なんか嫌だなあ、気分悪いなあ。


そんな時は


遠くの彼方の星に思いを巡らせる。


アクアマリンの宝石を散りばめたような


プレアデス星団。


カラフルでふわふわした星団に、


見渡す限りの無数の星。


嫌な悪口より


宇宙の彼方の美しい星のほうが遥かに、


何千何万倍の価値があるだろう。




毎日毎日、いろんなことがあるなあ


毎日毎日、いろんな感情が生まれるなあ










宇宙に比べりゃ何でもないけど。